〜クリスマスの夜の出来事〜

それは、クリスマスの夜の出来事でした。

ねずみは、街の片隅で、なにか体が暖かくなるような食べ物を探していました。

それはほんの一瞬のことでしたが、ねずみは居眠りをしてしまいました。


そしたら、空からスノーマンがやってきました。

やあ、ねずみさん

そんなところで寝ていたら、風邪をひいてしまうよ。

これを見てごらん。

そう言って、スノーマンはポケットから壺を取り出しました。

その壺を覗き込んだら、中からきらきら輝く星たちが飛び出してきました。

ひゃっほう

さあ、早く僕たちの背中に乗って。

星たちは、そう言ってねずみを急かします。


ねずみが、星の背中に乗ると、星たちはねずみを乗せて、どんどん空高く飛んでいきました。

街は、クリスマスのイルミネーションで彩られて、空から見るととても綺麗です。

どんどん空高く登って行き、やがて雲の上まできてしまいました。

そこには、もみの木やレンガでできた家が立っていました。


家の中から灯りがもれています。

ねずみは、雲の上に降りて、その家の窓から中を覗きこみました。

部屋の中にはヒゲもじゃのおじさんがいて、急に窓を開けて

メリークリスマス!!

と叫びました。


ねずみは、びっくりして

にゃあ

と言ってその場に尻もちをついてしまいました。

うっかり間違えて猫語を使ってしまうくらい驚きました。


やあ、わしはサンタクロースじゃ

君にプレゼントをあげよう。


そうして、サンタクロースが杖を振りかざして、ムニャムニャと呪文を唱え始めました。

その呪文は、とても眠たくなるほど長すぎたので、ねずみはそのまま眠ってしまいました。


こけこっこー

という、ニワトリの鳴き声で目が覚めました。


ねずみは、起きてみたらびっくりしました。

そこは、海の中でした。

ねずみは、サンタクロースの魔法のせいで魚になっていたのです。

さっきニワトリの鳴き声だと思ったのも、実は貝殻型目覚まし時計だったのです。


ねずみは、

いやここではもうねずみと呼ぶのはふさわしくないので、

ねずうみと呼ぶ事にしましょう。


ねずうみは、初めて海を泳いだので、とても幸せな気分になり、サンタクロースにとても感謝しました。

それは、クリスマスの夜が明けた朝の出来事でした。

0コメント

  • 1000 / 1000